住まいには、多種多様な大きさ、形、用途の物が混在していますが、これらを適切に分類・整理して、しまいやすく、取り出しやすいように収納し、かつインテリア空間としてのまとまりや快適性を生み出すのはかなり難易度の高い、プロの領域の仕事。
ところが住宅の設計に携わっている男性の多くは収納や、使いやすい収納がものをいうキッチンの設計はギブアップ!という方も多いのが現実です。
分譲マンションや建売りの戸建て住宅、建築家に1から住宅の設計を依頼する場合も含め、設計担当者が住宅本体の図面をキッチンメーカーや収納家具メーカーに渡すと、それに合わせて商品をうまくはめ込んでくれるので、それをそのままお客様に提案するという方法が取られている場合が多いのです。
収納や、キッチンが『家の付属品』として売られる状況下では、メーカーにとっての一番のお客様は、ゼネコンやハウスメーカー、工務店といった家の造り手になりますので、メーカーは一番の『お客様』のため、簡単に施工できて、単純な箱の組み合わせで設計できる商品を作ることになるわけです。
そのため、生活のしやすさを大きく左右する収納や、キッチンに対して、住み手の細かなニーズが直接メーカーに伝わらない状況が、延々と続いてきているのです。
持ち物には趣味や個性が表れるため、個別に収納の設計をきちんとやりはじめると大変な仕事です。
ところがこの部分をパスして、数種類にパターン化された収納がついてしまうのですから、後から使い方を工夫しなければらならないという難しい宿題が住み手に残されてしまうのです。
部屋が片付かないのは、家事能力がないからではなく、単純に設計が行き届いていないから、という場合も多いので、逆に言えば改善の余地有り!なのです。 |