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ともにデザインに造詣が深く、インテリアという共通の趣味をもつK夫妻は、その場しのぎの買い物は一切せず、常に感動ある消費を追求しています。K夫妻は本当に好きで、長く愛着を持って使えるモノしか買いません。 新築戸建てにも、前のお住まいで愛用していた品々がいっぱいあります。カスティリオーニ兄弟がデザインした照明「アルコ」やフィリップ・スタルクのアームライト「アーキムーン ソフト」、ポール・ケアホルムのリビングチェア「PK22」、アルネ・ヤコブセンによる「エッグチェア」など数々の名作を選び、好きなものに囲まれることで、自分たちらしい住まいづくりを進めていました。 引っ越した今も「家ができたら使おう」と、倉庫に眠らせておいたルイスポールセンのペンダントライト「アーティチョーク」や、スイスのUSM社の「ハラーシステム」のキャビネットをプラズマテレビ「KURO」のテレビボードにするなどインテリアを充実させています。取材時には、ピンクと黒のセブンチェア2脚が数日後に届くことを楽しみにされていました。 もちろん、名作だから選んでいるワケではありません。プロダクト一つひとつについての想いを語っていただいたら日が暮れてしまうほど、思い入れは強いのです。 「センスが同じなので、インテリアでもめたこともありません。この家の設計者を選ぶ時も、プライム建築都市研究所(PRIME)しかないよね、とすぐに決まりました」(夫妻) 賃貸物件に好きなモノを揃えることで自分たちらしい空間づくりをしていたご夫妻。しかし、既存の空間を自分たち色に染めることへの限界を感じ、新居に新築戸建てを考えはじめます。自分たちらしい住まいを試行錯誤し、数々の資料を見るなかで出合ったのが、PRIMEが建てた家でした。 「その家が以前住んでいた家の近所のようだったので、外観だけでも実際に見てみようと思い、『詳しい住所を教えてください』って、PRIMEに電話したんですよ。そしたら、所長の田辺芳生さんが『個人情報を教えることはできませんっ』って電話口でピシャリ(笑)。でも続けて『模型や他の物件の資料を見ていただきたいので、事務所へ遊びに来てください』と。そこからはトントン拍子に家づくりが進みました」(ご主人) 「設計してくださった加瀬谷(カセガイ)章紀さんは、私たちのセンスを深く理解し、私たちにとって最適な空間をつくってくれました。前の住まいにもお越しいただいたのですが、すぐにインテリアデザインに関する話になって、共通の言語が豊富なことやセンスが似ていることがわかったんです。『○○○風に』といったフレーズですぐに伝わるので、とてもスムースで楽しい家づくりでした。さっきも加瀬谷さんが竣工後に買った掛け時計を見て『深沢直人さんの”STANDARD”ですね』って。いかに優れたデザインであるかを一緒に語っていたんですよ」(奥さま) 南面に大開口部を有する地下1階地上2階のRC造「ABK/我孫子の家」が完成しました。 地下は、書斎と車庫、そして自転車のディスプレイ&メンテナンススペースに。1階はLDK。トイレと納戸はバックヤードとして仕切り、細々とした日用品の置き場にも。散らからないリビング・ダイニングをサポートしています。3階はホテルのスイートルームのような主寝室とバスとなりました。 「敷地面積約30坪なので、コンパクトな住宅ながら、いかに居室を広くするかを考えました。八角形のカタチは、地盤面や斜線などを考慮した結果です。南面は景観を楽しむために、前面の樹林に向かって間口いっぱいの大開口部を設けています。住宅としては一見奇抜にも思える既視性のないデザインですが、K夫妻なら違和感なく住みこなせると思いました。実際、暮らし始めてまだたったの2ヵ月なのに、住みこなれた愛着あふれる空気感が漂っていますよね」(加瀬谷さん) |
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