高さが100m超え、もしくは階数が20階以上の住宅用建築物は、一般的にタワーマンションと言われています。今回お邪魔したT邸は、40階建てタワーマンションの一室。日々表情を変えながら、新たなる住宅街として機能性を高める、東京湾岸の再開発エリアを目指しました。
「ちょうど、薄暮の中でのきれいな眺望が楽しめる時間帯なので、最初に屋上庭園へ行きませんか?」
と、マンションのエントランスまで出迎えてくださったご主人。
ホテルライクなカウンターを有する上質なインテリアのロビーや、名作家具で彩られた最上階のラウンジを抜け、地上約130mの屋上庭園へ。
360度東京を見下ろせるパノラマビュー! が広がります。「東京タワーだ!」「レインボーブリッジだ!」「クルマが小さい〜」「こんな絶景を毎日堪能できてうらやましい〜」と、大興奮のライフスタイルネットの取材班。
「引っ越してきた当初は何度か見に来ましたが、今はほとんど来ませんね。いつでも見られると思うと、なかなか足を運ばなくなるもので・・・・・・」(ご主人)
「ほかにもビジネスラウンジやジムなど、入居者が自由に使える設備があるんですけど、ほとんど使っていませんね。最初から、コンスタントには使わないだろうとは思っていました。ただ、都内のハイブリッドマンションだからこその便利な機能やゆとりのスペースがあるということは、魅力的でした」(奥さま)
絶景を堪能し終え、共にデザイナーである夫妻ならではの審美眼やインテリアコーディネイト力が存分に活かされるお住まいへ。
広々としたLDKと寝室、奥さまのアトリエからなる、白と木を基調としたT邸。ほとんどのインテリアアイテムを黒とシルバー系で統一し、植物や革などの自然のモノで色味を演出。緊張感と寛ぎ感を共存させています。
「オープンキッチンなので、リビングで寛いでいても、冷蔵庫や電子レンジなどの家電類が目に入るだろうと。少しでも電子機器が浮かないように、黒とシルバーを差し色に選びました。寝室の扉がアルミのシルバーの質感だったのも理由のひとつです。カーテンもシルバーに感じられる光沢感のあるグレーを。インテリアが引き締まって、生活臭が和らぐかと。また、シルバー系を緩やかな統一感とすることで、広がりも生まれると思いました。リビングとダイニングのテーブルを共用にして、ガラス天板のローテーブルを選んだのも、居室の広がり感を重要視したからです」(奥さま)
「ローテーブルやリクライニングチェア、照明といった大型家具は、居室に統一感をもたせながらも、素材感や主張性の強いものを考えました。すると自然と、イサム・ノグチやル・コルビュジェ、ジャスパー・モリソンなどの名作家具がメインになりました。多くの人々に長く愛されているプロダクトは、デザインに理由がありますし、飽きることもありませんから」(ご主人)
さらに「スッキリ暮らすために」と、テレビボードと収納付ベッドをオーダー。テレビボードは黒の木目×アルミ、ベッドは白×木と、こちらも独自の規則に則ったデザインを依頼しました。
どこを見ても、選び抜かれた品々ばかりで、インテリアの軸にブレがないT邸。引っ越す前に、徹底してルールをつくったのでしょうか?
「いえいえ。家具は大きな買い物ですし、スペースも限られています。愛用できるロングライフアイテムに囲まれて暮らすために、自然と生まれた、二人のモノ選びの基準です。好きなデザインは飽きることがありませんし、シルバー系のカーテンは、朝と夜では空間の雰囲気をまったく違えるんです。それに、主人が時々お花を買って来てくれるんですが、お花だけでもインテリアの印象はずいぶん変わります。ロングライフデザインを軸に、グリーンやお花で四季を部屋に呼び込んだり、照明やクッションカバーを代えることで、インテリアの変化を楽しんでいます」(奥さま)
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