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海底の洞窟をイメージさせる、ほの暗いブルーの間接照明に彩られた小さな分娩室。分娩台の正面に設置された50インチのパイオニア製プラズマディスプレイPDP-503CMXには、イルカの水中映像が映しだされている。BGMはリラクゼーション効果満点の水音とヒーリングミュージック。分娩台がなければここが産院であることを忘れてしまいそうな癒しの空間だ。
福岡市のワタナベクリニックでは、妊婦の不安や緊張を軽減して、リラックスした状態でお産ができる「BSS(バースサポートシステム)」を独自で開発し、5年前から実用化している。これは妊婦の体に装着した機器と映像、音楽、照明がコンピュータで連動し、お産の進行に合わせて変化していくものだ。分娩が進むと音楽はラマーズ法の呼吸をうながすメロディに変わる。
サイマルキャスターの浜田氏は、分娩室のハイグレードな設備に圧倒され、しばし呆然とした様子で、
「なんと照明は、RGBの3原色をコンピュータ制御できるカラーキネティックスジャパンのLED! ディズニーランドで使われている機器と同じものですよ。ワタナベクリニックの渡辺理事長はオーディオマニアと聞いてはいましたが、まさかこれほどとは_」
赤ちゃんが誕生すると、分娩室に祝福のファンファーレが鳴り響き、照明は華やかなオレンジ色に。ディスプレイに映された赤ちゃんの映像は、家族の待つロビーのモニターにも流される。
「システムを作るにあたって照明をLEDにしたのは、光のちらつきがなくてきれいだから。映像はどの角度から見ても画像が鮮明で美しいパイオニアのプラズマディスプレイを選びました」と渡辺忠義理事長。
産後のおよそ1週間を過ごす病室では、コンシェルジュ機能を持つiMacが入院患者と看護スタッフのコミュニケーション・ツールとして活躍する。
「スタッフ側からは食事、診察、沐浴などの入院スケジュールを配信し、患者側はメールコール、ルームサービスの依頼、ショッピング、エステ、マッサージ予約、シャワーの空き状況、新生児室にいる赤ちゃんの映像も画面上でチェックすることができます」
このITコンシェルジュは、限られた人員でサービスを充実させるために独自で開発したシステムだ。患者の要望をもとに、病院スタッフと専門業者が共同で試行錯誤しながら完成させた。21世紀の文明の利器を駆使した産院には、女性のココロとカラダに気持ちいいコトがいっぱい詰まっている。
text:FUMI ICHIMARU editing:NET/PRINT SIMUL CASTERS
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