photographs:NAOKI MATSUKUMA
ワタナベクリニック 姪浜(渡辺産婦人科)
プラズマディスプレイが据えられたロビー。診察の呼び出しもこの画面に表示される。

「分娩室にプラズマディスプレイを据えた、かっこいい産院が福岡にあったよー」知り合いのカメラマンから耳よりな情報を入手したサイマルキャスターの浜田氏は、さっそく事実を確認すべく機上の人となり、一路九州へ。

プラズマディスプレイの映像がリラクゼーション効果を高める分娩室、IT機能を備えた快適な病室、専属シェフによる料理、エステ、産後のエアロビ、託児施設・・・・・・子供を産む女性の立場で考えられた高級ホテル並みの施設とサービスが人気のワタナベクリニック。「妊娠・出産は一生の中でも大事な出来事。不安を取り除き、心身ともにリラックスした状態でお産に挑めるように、最高の医療設備とサービスを環境を整えて迎えるのが私たちの仕事だと考えています」と渡辺忠義理事長。

現在福岡市内に3つのクリニックを開院。昨年9月にオープンした姪浜のクリニックは、既存の産院のイメージを打ち破る斬新なもの。白とベンゲ色を基調にまとめたシックなインテリア。2階まで吹き抜けのロビーにはプラズマディスプレイ、カッシーナのソファが置かれ、来院者は湧水池を眺めながらゆったりした気分で診察の順番を待つことができる。患者の呼び出しはプライバシー保護のためプラズマディスプレイに番号を表示。院内には専属スタッフによって趣味のよい花が飾られ、3階ラウンジに面した庭園は季節ごとに装いを変える。NYのこぢんまりとしたデザイナーズホテルのような洗練された雰囲気だ。

「病院の寒々とした印象をできるだけ排除して、温もりのある空間をつくりたかった。それにこんな産院なら男性も恥ずかしがらずに足を運んでもらえるかと思いまして」

ともすれば母親ひとりで背負いがちな育児に、入院中から父親にも参加してもらおうという狙いもある。14の個室では泊まりの付添いもOKで、貸出用のゲストベッドも特注でつくった。ちなみに外線に通じる電話機はヤコブセン。テーブルの上にはコンシェルジュ機能を持つiMacが鎮座する。
施設を見学する浜田氏は、歩を進めるごとに感動を覚えている様子で、「いやーっ、凄い! 究極の理想をカタチにした産院とでもいいましょうか。建材から小物に至るまで細部へのこだわりも半端じゃないですね」
新生児の産着、レターセット、トイレの小さな標示プレートまでオリジナル。快適なお産のために、とことんこだわる渡辺理事長のフェニミズム精神と美意識に、脱帽。(次回[テクノロジー編]へ続く)

text:FUMI ICHIMARU  editing:NET/PRINT SIMUL CASTERS

庭園に面した3階ラウンジ。
週に一回のケーキバイキングは入院患者の楽しみのひとつ。
姪浜クリニックの設計は地元の建築家によるもの
「女性を応援したいという気持ちから生まれた産院です。」と渡辺忠義理事長

ワタナベクリニック 姪浜
(渡辺産婦人科)
福岡県福岡市西区内浜1-16-18
TEL 092-892-1888
http://www.watanabe-clinic.or.jp/

 


Copyright(c) Pioneer Corporation. All Rights Reserved.