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2016.03.30 UPDATE

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セシリエ・マンツ、日進木工、ACTUSによる、
新シリーズ“MOKU”デビュー!

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2016年2月、ACTUSのオリジナル家具の新シリーズ“MOKU”(モク)が発表されました。
「世界に誇れる日本の家具」をテーマに、ACTUSがコペンハーゲンを拠点に世界で活躍する、セシリエ・マンツ氏へデザインをオファーしたことから始まった開発プロジェクト。「日本人を使い手として想定するのであれば、日本の家具メーカーをパートナーとして選ぶべき」というセシリエ氏の意見から、日本各地の家具メーカーを視察し、飛騨家具の代表するメーカー「日進木工株式会社」をパートナーとして迎えました。

その後、約3年の月日をかけて完成した“MOKU”のデビューを記念して、開発ストーリーが披露されるトークイベントが開催されました。デザイナーのセシリエ・マンツ氏、日進木工の開発責任者 矢島浩氏、ACTUS、それぞれどんな想いがあったのでしょうか。
コペンハーゲンを拠点に世界で活躍する、セシリエ・マンツのデザインフィロソフィー
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北欧を代表するプロダクトデザイナー セシリエ・マンツ氏。スカンジナビアデザインの持つ素材を活かしたミニマルさや、独自のカラースキ―ム、母としての温もりや優しさが感じられる女性らしいデザインは、世界から注目されています。
幼い頃、陶芸家の母とともに九州・有田で過ごした経験のあるセシリエ氏は、「日本のすべてが好き」というほどの親日家。日本から初めての家具プロジェクトのオファーがとても嬉しかったそうです。
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まずはセシリエ氏へデザインについての質問です。
デザインをする際に大切にしていることは? という問いには、「デザインには理由がある。その解決策を持っていること。また、それを実現するための情熱も大切」と答え、「出来るだけシンプルでありながら、キャラクターが保たれていることを心がけている」と続けました。

セシリエ氏が暮らす北欧のデザインは、なぜシンプルでミニマルなのか? という問いには、「世界で一番難しい質問」と前置きした上で、「デザインは、社会性を反映している。暮らしの中から生まれるもの。スカンジナビアのシンプルで堅実な暮らしが反映していると思う」と答え、「シンプルでミニマルなものはクオリティが求められ、少しのミスが浮き出す。シンプルなデザイン作り出すのは難しい」と加えました。
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セシリエ氏のデザインで印象的なのは、独特のカラースキーム。色はどのように決定するのでしょう?
「色の表現は言葉のように感じている。インスピレーションは、日常のいろんなところからやってくるので、様々なシーンで沢山写真を撮り参考にしている。色の組み合わせは、デザインの始まるプロセスから考えている。最後に色を決めることはしない」とのこと。また、撮影した写真をPCでどんどん拡大し、ドットにした状態で色を拾うこともあるそうです。
高い技術と歴史持つ、飛騨高山の家具メーカー「日進木工」がパートナーへ
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ACTUSとセシリエ氏は、日本各地を巡りこのプロジェクトにぴったりな家具メーカーを探します。その中で選ばれたのが、飛騨高山で今年創業70年を迎える家具メーカー「日進木工」。工場見学へ訪れた際、沢山の木材がとても大切に保管していたことから、木材を大事にする姿勢を感じ、さらに高い技術力とクラフトマンシップを持っていたことが決め手となったそうです。
また、飛騨産を中心とした国産ブナ材というローカルメイドの木材を使い、美しい造形を作る『モノづくり』を日本に提供することによって、伝統ある家具作りが継続していくこと。消費者にわたり国内で循環することが、美しいストーリーになると感じたそうです。
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創業から「伝統技術を生かしながら、現代の生活に合うモダンスタイルの家具をつくりたい」という一貫したコンセプトを持ち、モノづくりを続ける「日進木工」。古くから日本の住空間に溶け込む、北欧モダンを感じさせるオリジナルデザインの家具を開発してきました。また「家具づくりの全てに責任をもつ」という姿勢を持ち、木を育て、選び、製材した木材を徹底管理し、伝統の技術を持って家具を作りをしています。今回の“MOKU”シリーズでも用いられた、高度な曲げ木の技術も長い年月で培われたもののひとつです。

北欧の名だたるメーカーからプロダクト発表しているセシリエ氏のことを、矢島氏はよく知っていたそう。初めて会った時は、穏やかで優しい印象。熱心に工場を見て回る様子から、デザインの意志が強いことも感じたそうです。2013年8月のセシリエ氏が工場訪問後、この開発プロジェクトは濃厚に進行していきます。
日進木工とACTUSの心を動かした、セシリ・エマンツのプレゼンテーション
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2013年12月、工場の視察終えデンマークへ帰国したセシリエ氏から、45ページにわたるプレゼンテーション資料が届きます。そこには、具体的なスケッチとコンセプト・キーワードがしっかりとまとめられていました。さらには、イメージが共有できるセシリエ氏自作のデザインモックも。こんなにも精度が高いプレゼンテーションにうけたのは初めて、と日進木工とACTUSともに感激し「この形を実現したい」と強く思ったそうです。
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デザインモックを目にした際「実現したい」という想いと同時に、高い技術と経験を持つ日進木工の技術者たちでさえも「構造面・技術面のすべてにおいて、自分たちへの挑戦だ」と感じたそうです。

試作を開始し、図面に忠実に形にすると強度試験は不合格。自社製品には10年保証をつけるほど品質にこだわる日進木工で、強度試験は大変重要な工程です。その後工夫を凝らし、試作と強度試験を繰り返した後、図面では厚さ40mmだった座面を強度の関係で60mmで提案することになりました。セシリエ氏が高山訪問し試作をチェックした際に、やはり納得がいかず、修正案を協議しなんとか55mmへ到達し試作チェックは終了。次の日、高山観光をして帰国するはずだったセシリエ氏から「座面の厚さを再協議したい」との申し出があり、観光をとりやめギリギリまで協議することに。ようやく納得のいく53mmへ到達したそうです。

このエピソードの後に、「0.5mmはとても大きい。ここにこだわりつくすことが自分の仕事」と言ったセシリエ氏に、デザインに対しての意志の強さとこだわりをさらに強く感じました。
北欧の感性と日本の木工技術の粋が融合した“MOKU”
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セシリエ氏のディティールへのこだわりを形に近づけるため試行錯誤を繰り返し、完成に近づけるまで約3年の月日を要した、ACTUSの新シリーズ“MOKU”。大変な作業でしたが、日進木工は新たなチェンジをすることが出来、貴重な機会となったそう。また、若い作り手たちもこのプロジェクトの興味を持ち、積極的に関わったことも大きな実りとなったそうです。
『日本で採れた素材を日本で作る素晴らしさ。そして、日本文化と北欧文化がひかれあう事の美しさである、とお互いが学びあったことによって生まれた作品である』ということと、セシリエ氏が意味と響きが気に入ったことから、日本語の“木”を意味する“MOKU”という名称に決定したそうです。
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Friendly & Stringency(親しみやすさと緊張感)二つの顔を持つデザイン“MOKU”。
日本の生活をよく考えたというセシリエ氏。同コンセプトでデザインされたテーブルは、ラウンドした天板の片方がストレートになっており、対面キッチンや壁につけスペースを有効に使うことができます。また、天板の下には日本家屋で強度保つために使われる「すじかい」のようなデザインもみられ、日本人のDNAにフィットする仕上がりとなりました。
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日本のコンパクトな住空間を想定して、椅子はすっとテーブルの下に収まる仕様へ。また、男性的なイメージの強い「椅子」というプロダクトでありながら、“MOKU”はやわらかな曲線と繊細な美しいラインとともに、芯の強さも併せ持つ女性らしさも表現。女性を主役にする椅子でもあります。
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仕上げは、木の触感は失われるが手入れがしやすいウレタン塗装と、経年変化を楽しむソープフィニッシュ。セシリエ氏は、木のぬくもりが感じられるソープフィニッシュが特にお気に入り。ACTUSとしても、この先10〜20年後も販売したいと考えており、50年後に“MOKU”のヴィンテージに出会うことを楽しみにしているそうです。

美しい佇まいが印象的な“MOKU”。今回の展示のような白い空間の他にどんな空間に合うのか、ACTUSの方へ聞いてみたところ、「シンプルなデザインで優しい木目なのでいろんな空間に合います。たとえば、ウォールナットの床などでも色のコントラストを楽しむことができます」とのこと。いろんな空間にコーディネートされる“MOKU”を見るのはが楽しみです。
以上、セシリエ・マンツ、日進木工、ACTUSによる、新しい家具シリーズ“MOKU”のご紹介でした。
ACTUS店頭での展開は、2016年4月から、新宿・京都・大阪空港・六甲の4店舗にてスタート。
是非、実際に触れて体感してみてください。
Cecilie Manz(セシリエ・マンツ)
1972年、デンマークで誕生したセシリエ・マンツは、陶芸家のボディル・マンツを母に持ち、幼少期には両親と共に日本の有田(窯業の産地)で過ごした経験をもっています。 「Everything is Possible」という信条は、日本とデンマークの両国で、多くの職人や芸術家に囲まれて育った彼女ならではのものと言えるでしょう。 フリッツ・ハンセン社、バング&オルフセン社、フレデリシア社などから数多くの家具や雑貨を発表しており、2004年 Danish Design Award、2007年 フィン・ユール プライズのほか、2014年には、デンマークで最も貢献した文化人に授与される、「Crown Prince Couple’s Culture Prize」をデザイナーとしては初めて受賞するなど、数多くの受賞歴を誇ります。現在、世界中のデザイン関係者から最も注目を集めるデザイナーの一人として、活動を続けています。
(引用:ACTUS)
MOKU(モク)
【企画・販売】 ACTUS 新しいウィンドウを開く
【デザイン】 Cecilie Manz(セシリエ・マンツ) 新しいウィンドウを開く
【製造】 日進木工株式会社 新しいウィンドウを開く
【MOKU 詳細】 日本の木工技術で創り出した家具“moku“デビュー 新しいウィンドウを開く
こちらは、2016年3月の情報です。現在お取り扱いのない場合がありますのでご注意ください。
また、商品のお問い合わせは直接各ブランドへお願いいたします。
   
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