ストレスと日々戦うために サウンドデトックス

VOL.1 何かとツラい6月の若手社会人へ、サウンドデトックスのすすめ

ストレスがピークになりがちな6月、脳番地シフトで乗り切ろう!
加藤先生の実験により、音楽のストレス解消効用は聞き方によって違うことが明らかに。 加藤先生の提案する「サウンドデトックス」で脳番地シフトを起こし、音楽でもっと 気分転換をしよう!

サウンドデトックスとは

「サウンドデトックス」とは音楽を通じて、日頃集中的にストレスを受けて使いすぎている脳番地を休めたり、興奮を和らげる方法で、音楽によって“脳番地シフト”をもたらす脳リラックス法です。単純に睡眠をとるだけでは十分な脳の休息とはいえません。昼間、覚醒している時でも、脳番地を休めることが必要です。

イルカは、脳の右と左を交互に休ませることが出来るといわれていますが、サウンドデトックスは、イルカの脳の使い方のように、効率よく脳番地を休める方法です。

脳番地って?

「私が胎児から超高齢者までの1万人以上の脳をMRIで調べ発見した、人間の脳が成長する法則を代表的な言葉で「脳番地(のうばんち)」と言っています。」
脳の中には、運動や言語、思考や記憶などその働きに応じた細胞集団の基地が約120個あります。それぞれの役割の自陣で、脳番地ごとに機能しながら形も植物の枝と葉のように成長していきます。
脳番地は、集中して同じように使われるばかりではなく、時には休息したり、自由に新しい情報に触れることでリラックスしながら成長していきます。

120の脳番地を機能別に大きくくると、次の8系統に分けられます。

  1. 思考系脳番地……人が何かを考えるときに深く関係する脳番地
  2. 感情系脳番地……喜怒哀楽などの感情を表現するのに関与する脳番地
  3. 伝達系脳番地……コミュニケーションを通じて意思疎通を行う脳番地
  4. 理解系脳番地……与えられた情報を理解し、将来に役立てる脳番地
  5. 運動系脳番地……体を動かすこと全般に関係する脳番地
  6. 聴覚系脳番地……耳で聞いたことを脳に集積させる脳番地
  7. 視覚系脳番地……目で見たことを脳に送りこみ、集積させる脳番地
  8. 記憶系脳番地……情報を蓄積させ、その情報を使いこなす

ではストレスからの”脳番地シフト“とは?

脳番地の働きから、ストレスは2つの観点で考えることが出来ます。

1) 特定の脳番地が集中的に使われて悲鳴を上げている脳ストレス状態

この状態は、次から次へと仕事を多忙にこなしている人に多く、ストレスを受けやすい脳番地は伝達系です。伝達系脳番地の細胞は、ひっきりなしに活動して、脳の酸素を消費しています。

脳の左側面からのMRI脳画像
赤○は、言語野の中の伝達系脳番地の位置を示します。 ちょうど左頭部のコメカミの位置の奥に相当します。

脳の左側面からのMRI脳画像
青○は、聴覚系脳番地の位置を示します。 ちょうど左右の耳の穴から4センチ上の位置に相当します。左右の耳に近い位置に左右の聴覚系脳番地があります。


左図から右図へ、酸素を使って活動している主な脳番地が移動することを伝達系から聴覚系への脳番地シフトといいます。

次々の人と接することでいつの間にか過剰なストレスが、伝達系脳番地に加わっています。ストレスをデトックスするには、伝達系に隣接する聴覚系を使ったサウンドデトックスが効果的です

2) 何か問題を抱えて気分がもやもやして、問題を処理できるはずの特定の脳番地が決まらず曖昧になっている時間が続いている脳ストレス状態。

この状態は、気分転換したりしようとしても、気になってしまったり、不眠になったりします。
要は、脳のスイッチをオフできない中途半端な状態が続き、脳番地での酸素効率が低下している状態の事です。 脳科学的に言うと「“気分転換する”とは、 脳の機能で言い換えると『脳の“番地”をシフトする(移動させる)』ことです。また、気分転換できるということは、脳の中で整理がつき、使うべき番地に導くことができているということです。

このような場合には、心配や不安で定まらない気持ちを一度、音楽コンテンツで聴覚系脳番地にシフトさせてみましょう。
音楽によって、脳の主体性を引き出すきっかけをつくり、脳番地をシフトできるよう導いてあげる。そんな脳の使い方を柔軟にできる効果が、音楽にあるのではないかと思います。 

  TOP 「音楽」×「脳」の実験 実験1

こちらに掲載の情報は、2010年6月のものです。現在取り扱いのない場合がありますのでご注意ください。